大運天中殺とは?

 

天中殺” ときくと、とても不吉な感じがすると思われるかもしれません。

 

 

しかし、この大運天中殺は、”年運天中殺”と言われる、誰にでも12年間のうち2年間やってくる「天中殺」とは異なり

 

 

120年間をサイクルとして、「20年間」という長期にわたり巡ってくる運気をさします。

 

 

しかも、それは ”自分の実力以上 に力が発揮できる、とても運気上昇が見込める時とされています。

 

 

例えば、、、

  • 芸能人では大スターに駆け上がったり
  • 財界人では巨万の富を得たり
  • 政治家では大臣など要職に就いたり

 

 

そんな、どこまでも昇っていく期間であり、5年かけて上昇し、最後の5年間で元に戻ることが、一般的な運気の形とされています。

 

 

そんな運気の出方をグラフで表すと、このようになります。

 

 ↓↓↓

 

 

 

しかし、人によっては、天井なしで上がっていく可能性もあるのです、、、

 

 ↓↓↓

 

 

運気上昇がもたらす「副作用」

 

大運天中殺は、誰にでもあるものではなく、また、「性別」と「生年月日」によって、回ってくる時期が異なるものです。

 

 

そんな、「本来の運気・パワー」を超えた好運気には、それを元に戻そうとする力が働くことは当たり前のことなのです。

 

 

例えば、大運天中殺によって大きな財を得た人は、この上昇した運気がいつまでも続くと勘違いし

 

 

すこし運気が下がり始めると、「何かおかしい、、、」「そんなはずはない、、、」と、犯罪をおこしてしまうことも多いのです。

 

 

また、まれに、この上昇がずっと続く人もいますが、、、

 

 

そんな人に待ち受けているのは「空中分解」、つまり”終わり”が待っていることもあるのです。

 

 

次に、大運天中殺が移動する「7つのパターン」を見ていきます
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7つの約束事|大運天中殺の移動

 

まず、大運天中殺は、「大運」の中にあなたの天中殺の十二支(子、丑、寅、、・・・)が回ってきたときです。

 

 

たとえば、1990年3月10日生まれ(申酉天中殺)の女性の大運を見ると、52才と62才に「申酉」が回ってきています。

 

 

これは、52才からの10年間を「」が、また、62才からの10年間を「」が支配していることから、52〜71才の20年間がこの方の「大運天中殺」になります。

 

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(例)1990/3/10生まれ、女性

 

【命式】陰占宿命

天中殺 日干支 月干支 年干支

申酉

 

年齢 大運

2

戊寅

12

丁丑

22

丙子

32

乙亥

42

甲戌

52

62

72

辛未

82

庚午

 

 

移動する7つの約束事

【ご注意】
大運天中殺の移動の考え方は、学校や先生方によって、「移動そのものが無い」とするところや、「移動の条件が異なる」ことがあるようです。

 

このサイトでは、「基礎からわかる算命学の完全独習|有山茜著」をもとに、算出しています。

 

約束事@

大運の第1旬に天中殺が回ってきた場合、20年間、移動(繰り下がり)することになります。

 

 

結果、第1〜3旬が大運天中殺になります

 

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(例)1988/11/11生まれ、女性

 

【命式】陰占宿命

天中殺 日干支 月干支 年干支

戌亥

 

年齢 大運

2

12

辛酉

22

庚申

32

己未

42

戊午

52

丁巳

62

丙辰

72

乙卯

82

甲寅

 

 

約束事A

大運の第1旬に「日座天中殺甲戌乙亥)」が回ってきた場合、20年間、移動(繰り下がり)することになります。

 

 

結果、第3、4旬が大運天中殺になります

 

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(例)1979/12/13生まれ、男性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

子丑


年齢大運

2

乙亥

12

甲戌

22

癸酉

32

壬申

42

辛未

52

庚午

62

己巳

72

戊辰

82

丁卯

 

約束事B

大運の第1句が干合して、日座天中殺になる場合、20年間、移動(繰り下がり)することになります。

 

 

・まずは、第1旬との干合を調べるため、「実気」を出す
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第1旬の干支「」+日干支から「
↓↓↓
実気=「壬丁

 

 

・次に、上の実気が干合のパターンに当てはまるか?

 

 ◎干合のパターン
 甲己  →  戊己
 丙辛  →  壬癸
 戊癸  →  丙丁
 庚乙  →  庚辛
 壬丁  →  甲乙

 

 

これにより、実気「壬丁」は虚気「甲乙」に干合する。

 

 

・干合した虚気「甲乙」から、第1旬を置き換える
 ↓↓↓
虚気「甲乙」 → 干合前第1旬「壬戌」 → 甲戌

 

 

・さいごに、置き換えられた第1旬「甲戌」が、日座天中殺(甲戌乙亥)に該当するか調べる。

 

 

結果、第3、4旬が大運天中殺になります

 

↓↓↓

 

(例)1983/9/16生まれ、女性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

寅卯


年齢大運

8

18

癸亥

28

甲子

38

乙丑

48

丙寅

58

丁卯

68

戊辰

78

己巳

88

庚午

 

約束事C

大運の第1旬と命式との間に「天剋地沖」が成立する場合、20年間、移動(繰り上がり)することになります。

 

 

・「天剋地沖」とは、
→天干が相剋(陽同士、陰同士)であること
→そして、地支が対沖(対局側にある)していること

 

 

この例の場合を、下の表に当てはめてみる

 

 

第1旬が「壬戌」なので、「」と「10
年干支「戊辰」を見ると、「」と「4

 

 

天干が相剋(陽同士)し、地支が対沖(位置関係の差分の絶対値が「6」)しているので、「天剋地沖」が成立している

 

 

十干 陰陽

 

 

干支 位置
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11

 

 

結果、第3、4旬に大運天中殺が移動します

 

↓↓↓

 

(例)1988/9/22生まれ、男性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

申酉


年齢大運

6

壬戌

16

癸亥

26

甲子

36

乙丑

46

丙寅

56

丁卯

66

戊辰

76

己巳

86

庚午

 

約束事D

大運表の第1旬と自分の命式との間に「納音(なっちん)」が成立する場合、20年間、移動(繰り上がり)することになります。

 

 

・「納音(なっちん)」とは、
→天干が同じであること
→そして、地支が対沖(対局側にある)していること

 

 

この例の場合を、Cの表に当てはめてみる

 

 

第1旬が「丙辰」なので、「」と「4
日干支「丙戌」を見ると、「」と「10

 

 

天干が同じで、地支が対沖(位置関係の差分の絶対値が「6」)なので、「納音」が成立している。

 

 

結果、第3、4旬に大運天中殺が移動します

 

↓↓↓

 

(例)1988/5/31生まれ、女性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

午未


年齢大運

9

丙辰

19

乙卯

29

甲寅

39

癸丑

49

壬子

59

辛亥

69

庚戌

79

己酉

89

戊申

 

約束事E

大運の第1旬と自分の命式との間に「律音(りっちん)」が成立する場合、20年間、移動(繰り上がり)することになります。結果、第3、4旬に大運天中殺が移動します。

 

 

・「律音(りっちん)」とは、
→天干と地支が同じであること

 

 

第1旬が「己未」、日干支「己未」。同じなので、「律音」が成立している。

 

 

結果、第3、4旬に大運天中殺が移動し正規の大運天中殺である第6、7旬を加えた、計40年間が大運天中殺になります

 

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(例)1988/7/3生まれ、男性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

子丑


年齢大運

1

己未

11

庚申

21

辛酉

31

壬戌

41

癸亥

51

61

71

丙寅

81

丁卯

 

約束事F

 

大運の第1旬と自分の命式との間に「大半会」が成立する場合、20年間、移動(繰り上がり)することになります。結果、第3、4旬に大運天中殺が移動します。

 

 

・「大半会(だいはんかい)」とは、
→天干が同じであること
→そして、地支が半会(正三角形上に位置する)していること

 

 

この例の場合を、Cの表に当てはめてみる

 

 

第1旬が「壬戌」なので、「」と「10
日干支「壬午」を見ると、「」と「6

 

 

天干が同じで、地支が半会(位置関係の差分の絶対値が「4」)なので、「大半会」が成立している。

 

 

結果、第3、4旬に大運天中殺が移動します

 

↓↓↓

 

(例)1988/9/24生まれ、男性

 

【命式】陰占宿命

天中殺日干支月干支年干支

申酉


年齢大運

5

壬戌

15

癸亥

25

甲子

35

乙丑

45

丙寅

55

丁卯

65

戊辰

75

己巳

85

庚午

 

 

大運天中殺の期間中の年運天中殺

 

20年続く「大運天中殺」。
では、その20年の期間に「年運天中殺」がきたらどのような影響が表れるのでしょうか?

 

 

 

「年運天中殺」がくる時期による、3つのパターン

 

@ 久型 (期間 −5〜5年)

 

  • 人生の転換期を迎える可能性大。しかも方向性が大きく変わる。
  • 職業を変えたり、人間関係がガラッと変わる
  • 自我、自意識が強くなり、現実的な行動力が増す
  • 多くの場合は「運気上昇」となるが、良くも悪くも変化の”前触れ”が現れる

 

A 真型(期間 5〜15年)

 

  • 冒険的な行動をしがちになる
  • 自分から突き放すことによる「別れ」が生じやすい
  • 積極的な行動力(反面、周りに迷惑を掛けてしまうこともあり)
  • 運気の上昇、下降、どちらにせよ、不眠不休も保ちうる体力あり

 

B 童型(期間 15〜25年)

 

  • 徐々に、大運天中殺の終わりに向けた「変化」が現れ、精神が不安定になりやすい
  • 普段ならやらないことをしてしまいつつ、その行動を冷静に眺めているような心境になる
  • つい波乱に身を任せようとする(多重人格的に見られることもあり)
  • とにかく、大きな運気の流れの最終局面であり、「心の揺らぎ」大きい

 

 

運気の「陽転」「陰転」

 

この大運天中殺の「20年間」によって、運気が上昇するケース(陽転)と下降するケース(陰転)があるとされています。

そこには、大運天中殺に入る前「5年間」の状態が関係してきます。この期間に、何もうまくいかないような、いわゆる”打ちひしがれた”ような経験をすることによって、運気は「陽転」するとされています。

 

 

つまり、不幸のどん底にいると、そこからのギャップによる上昇が大きいということです。

 

 

なので、ふつうに学校を出て、企業に就職し、安定した生活を送っているような方には、急上昇する運気はなかなか訪れにくいとも言えます。

 

 

逆に、「陰転」し運気が落ちてしまうパターンは、大運天中殺に入る前「5年間」が、順風満帆な生活を送っているような場合です。

 

 

この場合は、運気上昇の恩恵を受けにくくなることもあります。

 

 

以上が、運気が上昇する「陽転」、下降する「陰転」についてでした。