なぜ、「心の葛藤」が読み取れるのか?
十大主星
5つの方向(紺色)に配置された「十大主星」には、つぎの表の意味があります。
星 | よみかた | 性質 | 陰陽 | 意味 |
---|---|---|---|---|
貫索星 |
かんさくせい |
木性 | 陽 | 独立独歩 |
石門星 |
せきもんせい |
〃 | 陰 | 協調協和 |
鳳閣星 |
ほうおうせい |
火性 | 陽 | 文明、自由等 |
調舒星 |
ちょうじょせい |
〃 | 陰 | 芸術 |
禄存星 |
ろくぞんせい |
土性 | 陽 | 信用 |
司禄星 |
しろくせい |
〃 | 陰 | 蓄積 |
車騎星 |
しゃきせい |
金性 | 陽 | 闘争 |
牽牛星 |
けんぎゅうせい |
〃 | 陰 | 勇気 |
龍高星 |
りゅうこうせい |
水性 | 陽 | 改革 |
玉堂星 |
ぎょくどうせい |
〃 | 陰 | 伝統 |
そして、その星同士に”相性”があるのです。
↓↓↓
星同士の相性
相性が「良い(自然でいられる)」組み合わせ
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- 木性が燃えて火性(火)を生み出し、
- 火性が燃え尽きると土性(灰)となり、
- 土性が固まると金性(鉱物や岩)となり、
- 金性(岩間)から水性(水)が生み出され、
- 水性はやがて、木性(樹木)を育てる
- 木性 ○→ 火性
- 火性 ○→ 土性
- 土性 ○→ 金性
- 金性 ○→ 水性
- 水性 ○→ 木性
この相性を「相生(そうしょう)」と呼び、”生じている”、”生じられている”という「良い相性」であり、自然の循環から関係性が見えてきます。
相性が「悪い(葛藤を生じやすい)」組み合わせ
- 木性 ×→ 土性
- 土性 ×→ 水性
- 水性 ×→ 火性
- 火性 ×→ 金性
- 金性 ×→ 木性
この相性を「相剋(そうこく)」と呼び、”剋している”、つまり、「敵同士」という意味であり、葛藤を生じやすい関係です。
相性が「対等」な組み合わせ
同質=「対等」な関係。
状態でいうと、”鏡で自分を見ている”感じ。
つまり、自分を見るということは、最大に意識することなので、「張り合う」ことになります。
星の位置の意味
これら「十大主星」は、星全部が本人の本質を表すとともに、周りの星との関係により、さらに深く、自分を理解できます。
人間は、「他人に見せる顔」、「親に見せる顔」、「配偶者に見せる顔」、「子供に見せる顔」など、いろいろな顔を持っています。
結婚前と結婚後の態度が変わってしまうのも、当たり前といってもいいでしょう。
この複雑な人間の心を知るために、星として表れた、自分を中心とした「上下左右」との関係性を見ていくわけです。
【5方向の意味】
例
では、星がこのようになっていたら、どのように見るのかを説明します。
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性質に変換すると、このようになります。
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東方
まず、「自分(土性)」は、「東方(土性)」に対して、対等の意識を持っています。社会と張り合うということなので、つまり社会を意識していくのです。
外側に対して、常に意識していくのは自然です。ただ、この形は張り合っている形なので、迎合しない形で社会との関係を築いていくわけです。
北方
次に「北方」を見ると「火○→土」と、自分が北方から支えられている形になっています。つまり、目上に対しては無意識で過ごしていけるのです。目上や、親などからいろいろ助けられやすいということです。
南方
次に「南方(水性)」、目下との関係です。これは「土×→水」と相剋(そうこく)となっていますから、目下に対しては意識するわけです。
しかも、自分が南方(目下)を剋しているわけですから、つまり、押さえつけているということなのです。だから、部下を持つと、どうしても自然と部下を押さえつけるようになってしまいます。
西方
さいごに、「西方」です。これは補佐役、配偶者の場所です。ここでは、「木×→土」と相剋となり、自分は西側を意識することになります。そして、西方が中央(自分)をやっつけていますから、配偶者や補佐役から自分が押さえつけられるということになります。
本来、家庭というものは休息の場所なので、家庭を意識しなければならないということは、「不自然な形」です。これでは、家庭でも休めないということになるでしょう。
「意識する」=「いつも何か頭で考えている」のですから、休める筈がないのです。本当は、家庭と自分というのは相生の関係になるのが自然なのです。
まとめ
この命式は、東側で張り合い、西側(=家庭)でも意識しなければならないのです。無意識に過ごせるのは、目上との関係だけです。
このように、自分を中心にして4方向あるわけですが、その中で、あまり相剋というものが多すぎると(3カ所以上)、意識の度合が多くなりますから「葛藤」というものがとても大きくなります。
葛藤が大きいということは、それだけエネルギーを使いますからくたびれるのです。
理想的なのは、「相生(そうしょう)」と「相剋(そうこく)」が半分ずつあることになりますが、相剋がくたびれるから全部相生が良いといっても、世の中には意識しなくてはいけないところもあるのです。
例えば、社会に対してです。もし、そこを無意識に過ごしたら、とても世渡りしていくことが難しくなります。社会は意識して当然です。
すべてがバランスです。半分ずつが一番いいのです。